暮らしに役立つ電気のまめ知識

2018/01/05
〔第12回〕電気はどうやって送電されてくるのか? (その4)

 前回は「送電線」についてお話しさせて頂きました。今回は『変電所』についてお話させていただきます。

〔変電所について〕

皆さんは“変電所”という言葉を聞いてどのようなイメージを持たれるでしょうか。発電所で作られた電気(電力)は、送電線を通り高い電圧から徐々に低い電圧に変換されて送電されてくるのでしたね。忘れてしまった方は「第10回」を参照してみてください。

 “変電所”では送電されてきた電気の電圧を下げ(これを「降圧」といいます。)、下位の変電所や大規模な需要家に電気を送る役目を担っています。

  少し難しい話になりますが、電気事業法施行規則第1条には『“変電所”とは、構内以外の場所から伝送される電気を変成し、これを構内以外の場所に伝送するため、又は構内以外の場所から伝送される電圧10万V以上の電気を変成するために設置する変圧器その他の電気工作物の総合体をいう。』と定義されています。

簡潔に表現すれば、変電所の役目は“高い電圧を低い電圧に変える”役割があるということです。なお、小規模のものは変電設備と表現する場合があります。

  “変電所”は屋内に設置される場合と屋外に設置される場合の2タイプがあり、さらに、屋内に設置される場合は地下に設置される場合と建築物の内部に設置されるタイプがあります。この違いは、“変電所”が設置される場所や送電系統の状況により最も適した設置方法が選択されることになります。

 しかし、“変電所”の役割は電圧を下げることだけではありません。もう一つ重要な役目があります。それは、電気事故(一般的には「短絡事故」、「地絡事故」、「落雷による事故」のことを言います。)が発生した場合に電気を遮断する機能です。事故の原因が除去された後は、一定の時間をおいてから遮断器が投入され(これを「再閉路」といいます。)送電されます。通常この時間は高速の場合は1秒以下、長い場合でも1分程度で再送電されます。

  次回は受変電設備についてお話します。乞うご期待!!(終わり)

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