暮らしに役立つ電気のまめ知識

2017/08/17
〔第9回〕電気はどうやって送電されてくるのか?(その1)

 ご無沙汰しておりました。保安管理部のMです。

 皆さんは、電気がどのように作られ、そしてご自宅などに送られてくるのかご存知ですか?今回はそうした話をさせていただきたいと思います。

 電気は発電所で発電されます。ひとくちに発電所といっても様々な種類があります。

 

 まずはじめに、水力発電所についてお話します。水力発電は端的に言えば“高低差を利用して水の持つ位置エネルギーを運動エネルギーとして回収し、それを水車に導いて発電機を回転させて発電する方式”です。河川の流れをそのまま利用した自流式、溜池を設けて水車に流れる水量を調整する調整池式、調整池式より大きめな溜池を設けて発電する貯水池式、上池と下池を利用し、電力需要の小さい夜間に下池から上池にポンプで揚水し、電力需要の大きな昼間に揚水した水を利用して発電する揚水式があります。

 次に、火力発電所についてお話しします。火力発電は蒸気を利用して発電機を回転させ発電する汽力発電と、ディーゼルエンジンやガスタービンエンジンで発電機を回転させ発電する内燃力発電及びガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電(コンバインドサイクル発電)があります。いずれの発電も燃料が必要であり、燃料の持つエネルギーが発電機を回転させる原動力となります。

 続いて、原子力発電所があります。少し難しい話になりますが、核燃料という濃縮されたウラン235が核分裂を起こすと、とてつもなく膨大がエネルギーが放出されます(1gの物質が全てエネルギーに変換されたとすると、50mプール100杯分の水を沸騰させることができます。理論物理学者アインシュタインのエネルギー公式に当てはめると、9.0×10の13乗〔J〕のエネルギーをもつ計算になります。)。このとき発生した熱エネルギーで蒸気を発生させ、蒸気タービンを回転させて発電します。

 おしまいは、再生可能エネルギーを用いた環境負荷の小さな発電所です。具体的な発電原理は割愛しますが、太陽電池発電所風力発電所地熱発電所バイオマス発電所などがあります。それ以外にも燃料電池発電所など化学反応を用いた特殊な発電もあります。

 発電所といっても様々な形態があることをお分かりいただけたのではないでしょうか。次回は送電の仕組みについてお話します。乞うご期待!!     (終わり)

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